同じ5年モノのダイキンエアコンで判明した、「クリーニング歴」による内部の違い
先日、非常に興味深い経験をしました。
午前と午後の現場で、偶然にも「ダイキンの全く同じ品番(AN56WAP-W)」のお掃除機能付きエアコンをクリーニングさせていただいたのです。
どちらもリビング設置で約5年使用。条件はほぼ同じですが、たった一つ大きな違いがありました。
- 午前のダイキン:2年前に一度、壁掛けのエアコンクリーニング済み
- 午後のダイキン:一度もクリーニングしたことがない(今回が初めて)


この2台を分解して見比べたところ、「過去にクリーニングをしたかどうか」で内部の状態に驚くべき差が出ていたのです。
【外観】一見、クリーニング済みの方がキレイに見えますが…
まずは熱交換器(アルミフィン)の表面です。
一度クリーニングをしている午前のエアコンは、さすがに表面はスッキリとキレイに見えます。

逆に、初めて洗浄する午後のエアコンは全体的にホコリっぽさが目立ちました。

しかし、分解を進めていくと、その評価は一変します。
【比較】熱交換器の「裏側」に隠された真実
エアコンを深く分解し、普段は見ることができない熱交換器の裏側を比較しました。
- 初めてのエアコン(午後):内側はそこまでひどく汚れていないように見えます。
- クリーニング済み(午前):実は、内側がかなり汚れています。

なぜ、一度洗っているはずのエアコンの方が、内側が汚れているのか?
現場での状況から、私はこう考えています。
原因の推測:
壁に掛けた状態でのクリーニングでは、ファンの隙間を狙って洗浄しますが、その際に浮いたカビやアルカリ性の洗剤が、ファンの回転の勢いで周囲に飛び散ってしまうことがあります。
洗浄剤のアルカリ性の洗剤とカビが一緒に付着して、エアコンクリーニング後もそこに残り続けているのではと考えています。
以前ブログでご紹介した「カビのカスが落ちてくる」というトラブルも、こうした内部の残留汚れが一因となっている可能性があります。
→【参考記事】2年で大量のカビ!?黒い物質が落ちてくる本当の原因
ドレンパンの汚れ:通常の洗浄では手が届かない場所
次に、結露水を受け止める「ドレンパン」を比較しました。
この部分はエアコンクリーニングしているはずのエアコンも洗浄する事が難しいです。
写真で比較していただくと分かりますが、一度クリーニングをしているエアコンであっても、ドレンパンの中には汚れが残ってしまっています。

次の写真は一度もエアコンクリーニングしていないエアコンのドレンパン

表面上の熱交換器がキレイに見えても、こうした「通常の洗浄では取り除けない場所」に汚れの種が残っていると、そこから再び菌が繁殖してしまうのです。
まとめ:だからこそ「完全分解」が必要なんです
今回の比較で分かったのは、「エアコンの奥の状態は、クリーニングの方法によって全く異なる結果になる」ということです。
せっかくクリーニングをしても、内部に洗剤や汚れを押し込んで残してしまっては、本当の意味で清潔になったとは言えません。
当店が、手間のかかる「完全分解クリーニング」を行う理由。
それは、壁掛けのままではどうしても届かないドレンパンや熱交換器の裏側まで、物理的に汚れをリセットするためです。
これから、この「クリーニング経験の有無による違い」について、さらに詳しくこのブログでもご案内していきたいと思います。
参考にしていただけたら嬉しいです。
→当店のエアコンクリーニングを完全分解で行う方法について詳しくはこちら
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