エアコンから突然水が漏れてくると、故障したのではないかと不安になる方は多いと思います。

ただし、エアコンの水漏れは原因が一つではありません。屋外のドレンホースが詰まっている場合もあれば、室内機内部の排水口が汚れで塞がっている場合、設置状態や部品不良が関係している場合もあります。

このページでは、エアコン水漏れの主な原因と、自分で確認できる範囲、業者に依頼した方がよいケースを、実際の施工経験をもとに整理します。

エアコン水漏れで最初に確認したいこと

まず確認したいのは、どこから水が出ているかです。

  • 吹き出し口からポタポタ落ちる
  • 室内機の右側・左側から垂れる
  • 壁との隙間から水が出る
  • 運転中だけ漏れる
  • 冷房・除湿時だけ漏れる
  • 停止後にまとまって水が出る

水漏れの位置やタイミングによって、疑う場所は変わります。

原因1|ドレンホース先端の詰まり

エアコンの結露水は、室内機のドレンパンに集まり、ドレンホースを通って屋外へ排水されます。

屋外側のドレンホース先端にホコリ、泥、虫、ゴミなどが詰まると、排水できなくなり、室内機側へ水が戻って漏れることがあります。

防虫キャップを付けている場合も注意が必要です。細い隙間にホコリが溜まると、キャップ自体が排水を妨げることがあります。

自分で確認できること

  • ドレンホースの先端が土や物で塞がれていないか
  • 防虫キャップにホコリが詰まっていないか
  • ホースが折れたり潰れたりしていないか

先端に明らかな詰まりがある場合は、取り除くだけで改善することもあります。

原因2|室内機内部のドレン排水口が詰まっている

外のドレンホースに問題がなくても、水漏れすることがあります。

実際の現場では、室内機内部のドレンパンや排水口に、ホコリ、カビ、ヤニ、油分などが混ざった汚れが溜まり、排水口そのものを塞いでいるケースがあります。

この場合、屋外からドレンホースを吸引しても改善しないことがあります。入口側が塞がっているためです。

ダイキンAN63TRP-Wの水漏れ事例では、室内機内部のドレン排水口が茶褐色の汚れで完全に閉塞していました。ドレンホースを室内機側で外しても水が出ず、本体内部に水が残っている状態でした。

汚れで完全に詰まったエアコン内部のドレン排水口
実際の施工現場で確認した、汚れにより完全に塞がっていたドレン排水口です。

ダイキンAN63TRP-Wの水漏れ施工事例はこちら

原因3|ドレンパン内部の汚れ

ドレンパンは、熱交換器で発生した結露水を受ける部品です。

長期間使用すると、カビ、ホコリ、ヤニ、油分などが堆積し、排水の流れが悪くなることがあります。

水漏れにつながるドレンパン内部の汚れ
別の施工事例では、ドレンパン内部にも汚れが蓄積していました。こうした汚れが排水不良につながることがあります。

特に、喫煙環境やキッチン近く、ペットを飼っているご家庭では、空気中の汚れをエアコンが吸い込みやすく、ドレン経路に汚れが溜まりやすくなります。

原因4|エアコン本体の傾き・設置状態

室内機は、結露水が正しくドレン側へ流れるように設置されています。

据付板の傾き、室内機の浮き、設置不良などがあると、ドレンパン内の水が正しい方向へ流れず、水漏れにつながることがあります。

設置状態が水漏れ原因になった三菱電機エアコンの施工事例
堺市の別事例では、逆勾配を含む設置状態も水漏れ原因の一つとして確認しました。

ただし、水平に見えるから問題がないとも限りません。逆に、わずかな傾きがあってもメーカーの設計範囲内で問題なく排水できている場合もあります。原因を一つに決めつけず、排水経路全体を確認することが重要です。

エアコン据付板の水平を水平器で確認している様子
設置状態が水漏れに関係していないか、水平器を使って確認します。

原因5|ドレンホースの勾配不良・たるみ

ドレンホースは、室内機から屋外へ自然に水が流れるよう、適切な勾配が必要です。

途中でホースが持ち上がっていたり、大きくたるんで水が溜まっていたりすると、排水が不安定になることがあります。

原因6|熱交換器の汚れ・結露水の流れの乱れ

熱交換器にホコリや油汚れが多く付着していると、結露水が均一に流れず、本来とは違う場所へ水滴が落ちることがあります。

表面だけの汚れではなく、熱交換器の内側や裏側に汚れが溜まっているケースもあります。

通常洗浄と完全分解クリーニングの洗浄範囲の違いも参考にしてください。

原因7|部品の割れ・変形・劣化

ドレンパンの割れ、接続部の劣化、ホースの抜けや亀裂など、清掃では直らないケースもあります。

この場合は部品交換や修理が必要です。年式が古い機種では、部品供給が終了していることもあります。

水漏れしたときに自分でやってよいこと

  • 運転を停止する
  • 床や壁が濡れないようタオルや容器で受ける
  • 屋外のドレンホース先端を確認する
  • 防虫キャップが詰まっていないか確認する
  • フィルターが極端に汚れていないか確認する

一方で、室内機を無理に持ち上げたり、電装部品の近くを分解したり、内部へ大量の水を入れたりするのは避けた方が安全です。

ドレンホースを吸えば直るとは限らない

水漏れ対策として、ドレンホースを外から吸引する方法はよく知られています。

室内機側でドレンホースを外して排水状態を確認する様子
ドレンホース側だけでなく、室内機内部のどこで排水が止まっているかを切り分けて確認します。

屋外側のホース内に詰まりがある場合には有効ですが、室内機内部のドレン排水口そのものが塞がっている場合や、ドレンパン内部に汚れが堆積している場合には、根本原因が残ります。

一度直ったように見えても、再発する場合は内部側の確認が必要です。

クリーニングで直る水漏れと、修理が必要な水漏れ

原因 クリーニングで改善する可能性
ドレンホースの汚れ・詰まり 高い
ドレンパン・排水口の汚れ 高い
熱交換器の汚れ 状況による
設置勾配の問題 再設置・調整が必要
ドレンパンの割れ 部品交換・修理
ホースの亀裂・抜け 補修・交換

完全分解クリーニングで確認できる範囲

壁に付けたままの一般的な洗浄では、電装部品や部品の裏側があるため、確認・洗浄できる範囲に限界があります。

愛生クリーンサービスの完全分解では、室内機を壁から取り外し、送風ファン、ドレンパン、風向板ユニット、熱交換器などを分離して確認します。

水漏れの原因が内部の汚れにある場合、ドレンパンや排水口を直接確認できることは大きなメリットです。

完全分解洗浄後に開通したエアコンのドレン排水口
完全分解後に汚れを除去し、奥まで確認できる状態になったドレン排水口です。

大阪のエアコン完全分解クリーニングについて

こんな場合は業者への相談がおすすめです

  • ドレンホース先端を確認しても水漏れが止まらない
  • 何度も水漏れを繰り返す
  • エアコン内部から大量の水が出てくる
  • カビやヤニ汚れが多い
  • 以前クリーニングしたのに再発した
  • 本体の傾きや設置状態が気になる
  • 古い機種で部品劣化も疑われる

まとめ

エアコンの水漏れは、ドレンホースの詰まりだけでなく、室内機内部の排水口、ドレンパン、熱交換器の汚れ、設置状態、部品不良など、さまざまな原因で起こります。

重要なのは、見える場所だけで原因を決めつけないことです。

屋外側に異常がないのに水漏れする、何度も再発する、内部の汚れが気になるという場合は、室内機内部まで確認できる方法を検討してください。

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よくある質問

エアコンの水漏れは放置しても大丈夫ですか?

おすすめできません。床や壁を濡らすだけでなく、電装部品付近へ水が回る可能性もあります。水漏れが確認できたら、まず運転を止めて原因を確認してください。

ドレンホースを掃除すれば直りますか?

屋外側のドレンホースが詰まっている場合は改善することがあります。ただし、室内機内部の排水口が詰まっている場合は、ホース側だけを掃除しても直らないことがあります。

エアコンクリーニングで水漏れは直せますか?

汚れや詰まりが原因であれば改善する可能性があります。一方で、部品の割れや設置不良が原因の場合は、清掃だけでは直りません。

完全分解まで必要ですか?

すべての水漏れで必要なわけではありません。ただし、一般的な洗浄では確認しにくいドレンパン裏側や排水口、熱交換器の内側まで確認したい場合には有効です。

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