エアコンから水が出るのは、こわれているからとは限りません。
じつは、冷たいコップのまわりに水つぶがつくのと、ほとんど同じことがエアコンの中でも起きています。
.jpg)
目次
まず、冷たいコップを思い出してみよう
暑い日に、氷の入った冷たいコップをテーブルに置くと、しばらくしてコップの外側がぬれてきます。
でも、その水はコップの中からもれてきたわけではありません。
空気の中にかくれている水が、冷たいコップにふれて、水つぶになったのです。
これが「結露(けつろ)」
空気の中には、目には見えない水がまざっています。これを水蒸気(すいじょうき)といいます。
その空気が冷たいものにふれると、かくれていた水が小さな水つぶになります。これを結露といいます。
エアコンの中でも同じことが起きている
冷房をつけると、エアコンの中にある「熱交換器(ねつこうかんき)」という部分が、とても冷たくなります。
そこへ部屋のあたたかい空気が通ると、空気の中の水が冷やされて、水つぶになります。
つまりエアコンは、部屋を冷やすときに、いっしょに空気の中の水も集めています。
冷たいコップ → 外側に水がつく
冷たいエアコン → 中に水がつく
しくみはほとんど同じです。
エアコンの水は、どこへ行くの?
エアコンの中でできた水は、「ドレンパン」という受け皿に集まります。
そこから「ドレンホース」というホースを通って、家の外へ流れていきます。
夏にエアコンを使っていると、外のホースからポタポタ水が出ていることがあります。これは、ふつうに起こることです。
では、お部屋の結露はどうしてできるの?
冬の窓を思い出してみてください。
部屋の中は暖房であたたかい。でも、窓ガラスは外の寒さで冷たくなっています。
そこへ、あたたかくて水をたくさんふくんだ部屋の空気がふれると、窓に水つぶができます。
これも、冷たいコップやエアコンと同じ結露です。
窓だけじゃない。壁でも起こる
外に近い壁、家具のうしろ、押し入れの中など、空気が動きにくくて冷えやすい場所でも結露が起きることがあります。
水でぬれたままの時間が長いと、カビが生えやすくなります。
結露をへらすには?
ポイントは、とてもシンプルです。
空気の中の水を増やしすぎないこと。
冷たい場所に、しめった空気をためないこと。
たとえば、換気をする、洗濯物を室内に干しすぎない、家具と壁の間に少しすき間をつくる、窓についた水をふき取る、といった方法があります。
最後に、これだけ覚えればOK
結露とは、空気の中にかくれていた水が、冷たいものにふれて水つぶになること。
冷たいコップも、エアコンの中も、冬の窓も、基本のしくみは同じです。
結露を防ぐには?よくある質問
Q. いちばん簡単にできる結露対策は?
A. まずは短時間でも換気することです。料理・お風呂・室内干しなどで増えた水分を外へ逃がすだけでも、結露は起こりにくくなります。
Q. 部屋の湿度は何%くらいがいいの?
A. 目安は40〜60%くらいです。ただし、外がとても寒い日は60%より低くても窓に結露することがあります。窓がびっしょりになるなら、少し湿度を下げて様子を見てください。
Q. 加湿器は使わないほうがいい?
A. 使っても大丈夫ですが、加湿しすぎには注意が必要です。窓に水滴がたくさん付くなら、加湿器を弱くする・止める・換気する、といった調整をしてください。
Q. 洗濯物を部屋の中に干すと結露しやすい?
A. しやすくなります。ぬれた洗濯物から水分が空気中に出るためです。室内干しをするときは、換気扇・除湿機・エアコンの除湿などを使って、水分をため込まないようにすると効果的です。
Q. 家具は壁にぴったり付けないほうがいい?
A. 外に面した冷たい壁では、少しすき間を空けたほうが安心です。家具の後ろに空気が流れないと、その部分だけ冷えて湿気がたまり、結露やカビにつながることがあります。
Q. 窓についた水は、そのままでもいい?
A. できれば早めにふき取ってください。水が長く残ると、窓枠・カーテン・壁紙にカビが生えやすくなります。毎朝水滴が多いなら、ふき取るだけでなく、湿度や換気も見直しましょう。
Q. 除湿機を使えば結露は完全になくなる?
A. 結露は減らせますが、完全になくなるとは限りません。窓や壁そのものがかなり冷えていると、空気中の水分が少なくても結露することがあります。除湿+換気+冷えすぎる場所をつくらないことを組み合わせるのが大切です。
Q. 冬にエアコンを使わない部屋でも結露する?
A. します。結露はエアコンを使っているかどうかではなく、空気中の水分と、窓・壁などの冷たさで決まります。暖かい部屋から湿った空気が流れ込むだけでも、冷えた部屋の窓や壁で結露することがあります。
結露対策の基本は3つです。
① 水分を増やしすぎない
② 換気や除湿で水分を外へ出す
③ 冷たい場所に湿った空気をためない
写真:Olga Kovalski / Unsplash
