
昨年、私たち愛生クリーンサービスのYouTubeチャンネルで公開した施工動画を、今回はブログ記事として詳しくご紹介します。
施工させていただいたのは、同じリビングに設置されている日立のお掃除機能付きエアコン2台です。
1台は約10年使用された2015年製の「RAS-X28E(W)」、もう1台は約3年使用された、凍結洗浄・ファンロボ搭載の2022年製「RAS-X40M2(W)」です。
お客様から2台ともクリーニングをご依頼いただいたため、壁から取り外して完全分解し、内部の汚れ方を比較しました。
約10年使用した従来のお掃除機能付きエアコンと、凍結洗浄・ファンロボを搭載した比較的新しいエアコンでは、内部の状態にどのような違いがあるのでしょうか。
私たちが実際に分解して確認した、熱交換器、送風ファン、ドレンパン、お掃除ユニットの状態を、施工時の写真と動画を交えてご紹介します。

目次
今回クリーニングした日立エアコン
今回のお宅では、同じリビングに日立製のエアコンが2台設置されていました。
お客様は2台を同時に運転するのではなく、帰宅後と朝でタイマーを使い分けておられました。また、どちらかが故障したときにも、もう1台を使えるようにしているとのことでした。
2015年製 日立 RAS-X28E(W)

- メーカー:日立
- 型番:RAS-X28E(W)
- 製造年:2015年
- 種類:壁掛け・お掃除機能付きエアコン
- 使用年数:約10年
- 状態:吹き出す風のニオイが気になる
2022年製 日立 RAS-X40M2(W)

- メーカー:日立
- 型番:RAS-X40M2(W)
- 製造年:2022年
- 種類:壁掛け・お掃除機能付きエアコン
- 搭載機能:凍結洗浄・ファンロボ
- 使用年数:約3年
- 状態:10年使用した機種ほどニオイは気にならない
2台には、使用年数だけでなく使用頻度にも違いがあります。そのため、今回の結果は凍結洗浄の有無だけを比較したものではありません。
実際のご家庭で使われていた、年式と使用状況の異なる2台の施工事例としてご覧ください。
分解前に確認したエアコン内部の状態
まず、約10年使用されたRAS-X28E(W)の吹き出し口を確認しました。
吹き出し口の奥や送風ファンには、白っぽい付着物と黒い点状の汚れが広く見られました。お客様も、こちらのエアコンは吹き出す風のニオイが気になると話されていました。
一方、約3年使用されたRAS-X40M2(W)は、10年使用された機種よりも見た目の汚れは少ない状態でした。
しかし、外から見た状態が比較的きれいでも、送風ファンの羽根の間やドレンパンの奥まで汚れていないとは限りません。
そこで今回は、2台とも壁から取り外し、内部の部品を分解して状態を確認しました。
約10年使用したRAS-X28Eの内部汚れ
RAS-X28E(W)は前のお住まいから移設され、今回のリビングでも使われていたエアコンです。
実際に分解すると、送風ファンの羽根やファンを囲むケーシング、水を受ける部分などに汚れが付着していました。
特に、空気を室内へ送り出す送風ファンの汚れが目立ちます。吹き出し口から見える部分だけでなく、羽根の奥や裏側にも汚れが入り込んでいました。
ニオイの原因を一つだけに特定することはできませんが、空気が直接通る送風ファンや、結露水を受けるドレンパン周辺に汚れが残っていれば、運転時のニオイにつながる可能性があります。
凍結洗浄付きRAS-X40M2の内部はきれいなのか
次に、凍結洗浄とファンロボを搭載した、約3年使用のRAS-X40M2(W)を分解しました。
10年使用された機種と比べると、熱交換器の汚れは少ない状態でした。
ただし、送風ファンまで取り外して確認すると、羽根の表面や内部に汚れが付着していました。

私たちはこれまで多くの日立製エアコンを分解してきましたが、使用頻度や設置環境によっては、比較的新しい機種でも送風ファンにカビ状の汚れが付着していることがあります。
凍結洗浄は主に熱交換器を洗浄するための機能です。送風ファン、ドレンパン、お掃除ユニット、ケーシングなど、エアコン内部のすべてを丸洗いする機能ではありません。
今回のエアコンでも、熱交換器と送風ファンでは汚れ方に違いがありました。
2台の送風ファンを取り外して比較

2台から取り外した送風ファンを並べると、汚れ方の違いがよく分かりました。
約10年使用した機種は、ファン全体の汚れが濃く、長期間の使用による付着が目立ちます。
約3年使用した凍結洗浄付き機種は、10年使用した機種ほどではありませんが、羽根には汚れが確認できました。
エアコンの自動洗浄機能だけでは、送風ファンの羽根の奥まで完全に洗うことはできません。
送風ファンを本体から取り外し、羽根の間を確認しながら洗浄できることが、完全分解クリーニングの大きな特徴です。
日立のお掃除機能はどこを掃除しているのか

施工時には、お掃除ユニットを取り外し、お客様にも実物を見ていただきながら仕組みをご説明しました。
RAS-X40M2(W)では、上部と前面のフィルターに沿ってノズルが左右に動き、ユニット内部のブラシでフィルター表面のホコリを集めます。
集められたホコリは、ユニット内のダストボックスにたまる構造です。
つまり、「お掃除機能付き」といっても、主に掃除しているのはフィルターです。
送風ファン、ドレンパン、熱交換器の裏側、ケーシング内部まで自動で掃除する機能ではありません。ダストボックスのゴミ捨てや、状態に応じたお手入れも必要です。
また、キッチンに近い環境などでフィルターに油分が付着すると、ホコリがフィルターの裏側に押し付けられ、熱交換器側の汚れにつながる場合があります。
お掃除機能は、お手入れをすべて不要にするものではなく、日常的なフィルター掃除を補助する機能と考えるのが分かりやすいと思います。
ファンロボがあってもファンの奥までは届かない
RAS-X40M2(W)には、送風ファンのホコリをブラシで落とす「ファンロボ」が搭載されています。
お掃除機能が動くとブラシ部分が回転し、送風ファンの表面に触れてホコリを落とす仕組みです。
しかし、ブラシが触れるのはファンの表面側が中心です。送風ファンの羽根の奥や裏側、ファンを囲むケーシングの内部まで洗浄できる機能ではありません。
また、落とした汚れが周囲に飛び、水受け部分に付着する場合もあります。
ファンロボが付いているから送風ファンの内部まで汚れない、というわけではありません。今回の分解でも、ファンの羽根に汚れが残っていることを確認しました。
通常のエアコンクリーニングでは洗いにくい部分
一般的なエアコンクリーニングでは、エアコンを壁に取り付けたままビニールで養生し、見えている熱交換器や吹き出し口側から高圧洗浄する方法が多く見られます。
今回のお客様も、「袋を付けて水をかけるクリーニングは見たことがあるが、ここまで分解するのは初めて」と話されていました。
壁に取り付けたままでは、次のような部分に十分手を入れることが難しくなります。
- 送風ファンの羽根の奥や裏側
- ファンを囲むケーシングの内側
- ドレンパンの裏側
- 排水経路の周辺
- 熱交換器の裏側
- お掃除ユニットの内部
- 本体を壁から外さなければ見えない背面側
正面から洗浄水を当てても、取り付けたままでは水圧をかけにくい方向や、汚れを外へ排出しにくい部分があります。
私たちがエアコンを壁から取り外して完全分解するのは、このような死角をなくし、部品ごとに状態を確認しながら洗浄するためです。
完全分解でここまで取り外しました

今回の施工では、エアコン本体を壁から取り外したうえで、次の部品を分離しました。
- 前面パネル
- ルーバー
- 外装カバー
- フィルター
- フィルターお掃除ユニット
- ブラシ、ダストボックス周辺
- ファンロボ周辺の部品
- 送風ファン(クロスフローファン)
- ドレンパンを含む水受け部分
- ケーシング
- 熱交換器を含む本体側
- そのほかの細かな内部部品
部品を取り外すことで、壁に付いた状態では見えなかった裏側や接合部分まで確認できます。
汚れの有無を自分たちの目で確認し、部品ごとに洗える状態をつくることが、愛生クリーンサービスの完全分解クリーニングです。
部品を一つずつ洗浄
取り外した送風ファンや水受け部分、お掃除ユニットなどを、それぞれの状態に合わせて洗浄しました。
送風ファンは、細かな羽根の間に汚れが入り込んでいます。表面から水を当てるだけではなく、羽根の一枚一枚を確認しながら汚れを落としていきます。
お掃除機能付きエアコンは、一般的なエアコンより部品点数が多く、配線や可動部分も複雑です。
特に今回のRAS-X40M2(W)は、お掃除ユニットに加えてファンロボを搭載しています。部品を破損しないよう、機種の構造を確認しながら順序よく分解・洗浄・組み立てを行いました。
ご家庭で無理に分解すると、配線や樹脂部品の破損、組み付け不良、故障につながる可能性があります。内部まで分解する作業は、機種の構造を理解した専門業者へご相談ください。
洗浄後の状態

洗浄後は、送風ファンの羽根に付着していた汚れが落ち、ファンロボ周辺や水受け部分も部品ごとに確認できる状態になりました。
施工中、お客様にも洗浄後の部品を見ていただきました。
お客様は、これまでイメージされていた「エアコンに袋を付けて、その場で水をかけるクリーニング」とは違い、壁から取り外して細かな部品まで分解する作業に驚かれていました。
壁から取り外さなければ触れない場所や、完全に分解しなければ見えない汚れがあります。今回の施工でも、一般的な壁掛け洗浄との違いを、実物を見ながら確認していただくことができました。
なお、昨年公開したYouTube動画では、組み立て後の試運転数値や、施工後のニオイの長期的な変化まではご紹介していません。
そのため、この記事では私たちが施工時に確認した分解前の汚れ、内部構造、取り外した部品、洗浄後の状態を中心にまとめています。
このような方には完全分解クリーニングがおすすめです
- お掃除機能付きなのに、吹き出す風のニオイが気になる
- 吹き出し口や送風ファンに黒い点状の汚れが見える
- 凍結洗浄付きでも、ファンやドレンパンの汚れが心配
- 壁に付けたままのクリーニングを受けてもニオイが残った
- 長年使用したエアコンを内部まで確認して洗いたい
- 移設したエアコンを一度しっかり洗浄したい
- お掃除機能付きエアコンの内部がどうなっているか気になる
お掃除機能、凍結洗浄、ファンロボは、日常のお手入れを補助する便利な機能です。
しかし、送風ファン、ドレンパン、ケーシングなどを取り外して丸洗いする機能ではありません。
ニオイや目に見える汚れが気になる場合は、使用年数だけで判断せず、使用頻度や設置環境も含めて状態を確認することが大切です。
まとめ|お掃除機能付きでも内部全体がきれいとは限りません
今回、私たちが完全分解クリーニングを行ったのは、日立のRAS-X28E(W・2015年製)と、RAS-X40M2(W・2022年製)です。
約10年使用したRAS-X28Eは、吹き出し口、送風ファン、水受け周辺の汚れが目立ちました。
凍結洗浄・ファンロボを搭載した約3年使用のRAS-X40M2は、10年使用した機種より汚れが少ない一方、送風ファンには汚れが確認できました。
今回の施工から分かるのは、「お掃除機能付きだから、エアコン内部全体も自動できれいになる」というわけではないことです。
壁から取り外し、送風ファン、ドレンパン、お掃除ユニット、ケーシングなどを分離することで、初めて見える汚れがあります。
愛生クリーンサービスでは、メーカーや機種ごとの構造を確認し、エアコンを壁から取り外して部品ごとに洗浄する完全分解クリーニングを行っています。
日立のお掃除機能付きエアコンや凍結洗浄付きエアコンのニオイ、送風ファン、ドレンパンなどの内部汚れが気になる方は、エアコンの型番と設置状況をお知らせのうえ、お気軽にご相談ください。
日立エアコンのニオイや内部の汚れでお困りの場合は、愛生クリーンサービスへご相談ください。
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