今回は堺市で、SHARP AY-D25DX-W(2014年製)の完全分解クリーニングを行いました。


2014年製で、メーカーが示す設計上の標準使用期間10年は超えています。ただ、今回の状態を見る限りでは、もう少し使用できそうな印象でした。年数だけで判断せず、異音や水漏れ、冷暖房の効きなども見ながら使っていくのがよいと思います。
今回のお宅は堺市中区。室内機は2階に設置されており、室外機も同じ2階のベランダに設置されていました。
この機種で印象的だったのは、送風ファンを室内機から取り外して洗浄できる構造です。送風ファンはエアコン内部でも汚れが付きやすい部品ですが、壁に付いた状態のままではファンの奥側やケーシング内部まで十分に確認できません。
当店の完全分解クリーニングでは、送風ファンやドレンパン、ケーシングなどを取り外し、それぞれ単体の状態にして丸洗いします。壁に付いたまま表面を洗うのではなく、取り外した部品は水をかけてしっかり洗える状態まで分解するのが当店の完全分解です。
目次
SHARP AY-D25DX-Wを完全分解
まず前面パネルやルーバー、外装部品を取り外し、内部を順番に分解していきます。
エアコンは外から見ると一つの箱ですが、内部には送風ファン、ケーシング、ドレンまわり、熱交換器などが重なって収まっています。汚れが付く場所もそれぞれ違うため、完全分解では部品を外しながら状態を確認していきます。



この機種は送風ファンを取り外して洗える
今回のAY-D25DX-Wで特に分かりやすかったのが送風ファンです。
送風ファンは、熱交換器を通った空気を室内へ送り出す部品です。冷房を使う時期は結露水が発生し、ホコリも入り込むため、長く使うほど羽根やその周囲に汚れが付着していきます。
この機種は、右側の基板を外し、ドレンパンを外すと、このように送風ファンをモーターごと取り外すことができます。熱交換器には一切触ることなくファンを外せる構造です。
ファンをモーターごと取り外すことで、送風ファンを単体で洗浄できるだけでなく、普段はファンに隠れているケーシング側まで直接確認して洗浄できます。



取り外した送風ファンの汚れ
取り外した送風ファンを見ると、羽根の表面に汚れが付着しているのが分かります。
ファンは細かな羽根が連続しているため、取り外して単体にすることで、汚れの付き方を全体で確認しながら洗浄できます。



熱交換器は裏側まで確認
熱交換器も表面だけを見て終わりではありません。
エアコンの熱交換器は正面から見ると比較的きれいに見えても、裏側や端部に汚れが残っていることがあります。今回は分解した状態で、裏側からも状態を確認しながら洗浄しました。
完全分解をする理由は、単に部品をたくさん外すためではありません。普段は見えない面を見える状態にして、そこまで洗浄できることに意味があります。



取り外した部品を洗浄
分解した送風ファン、ケーシングなどは、それぞれ単体の状態で洗浄します。
特に送風ファンは羽根が細かく並んでいるため、本体に付いたままよりも、取り外した状態の方が汚れの残りを確認しやすくなります。洗浄後は部品ごとに状態を確認してから組み戻します。



洗浄後の熱交換器も裏側から確認
熱交換器も洗浄したあと、表側だけでなく裏側まで確認します。
ここまで分解しておくと、洗浄前には汚れが残っていた部分を、洗浄後に同じ場所から確認できます。施工事例では、分解した写真だけでなく、この洗浄後の状態まで残すようにしています。


洗浄した部品を組み戻します
洗浄と確認が終われば、取り外した部品を順番に組み戻します。
送風ファン、ケーシング、熱交換器まわりを元の位置へ戻し、配線や各部の取り付けを確認しながら室内機を復旧します。



組み戻して試運転
すべての部品を戻したあと、運転確認を行います。
今回は本体の「内部洗浄」機能も確認しました。リモコンには専用の送風ボタンはありませんでしたが、本体側には内部を乾燥させるための機能が用意されています。冷房や除湿を使ったあとに内部を乾燥させることは、カビや汚れの蓄積を抑えるうえでも重要です。
完全分解では、洗浄するだけでなく、組み戻したあと正常に運転するところまで確認して作業完了です。


ドレンホースは下向きに、虫対策はゆるいネットがおすすめ
ドレンホースの先端には、このようにネットをゆるくかぶせる形で虫対策がされていました。排水を妨げにくい程度にゆるくネットを付ける方法はおすすめです。
ドレンホースは、基本的に上から下へ自然に排水できるようにしておくのがおすすめです。必要以上に長く延長して床をはわせ、途中が横向きになると、水と一緒に流れる汚れがホース内部にたまりやすくなります。
先端は地面に付けず、地面に届く少し手前でカットしておくと、排水しやすく、虫対策もしやすくなります。
ドレンホース内部にたまった汚れやカビが、ニオイの原因になる場合もあります。室内機をきれいに洗浄したのにニオイが残る場合は、ドレンホース側も確認した方がよいポイントです。

今回の汚れ方で印象的だったこと
今回のAY-D25DX-Wは、外から見てもカビの発生は確認できました。実際に分解してみると、汚れが目立っていたのはドレンパンの内側、送風ファン、ケーシングの一部でした。
一方で、ケーシングの奥側や熱交換器は比較的きれいな状態でした。エアコン内部は全体が同じように汚れるわけではなく、部位によって汚れ方に差があることが分かる施工事例でした。
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