「虫除けキャップは常識」は本当?堺市東区での三菱エアコンクリーニングで感じた「カビと水漏れ」のリスク

こんにちは。愛生クリーンサービスです。
今回は、堺市東区のお客様より、三菱電機製のお掃除機能付きエアコンのクリーニング依頼をいただき、訪問させていただきました。

こちらのお客様は10年前にも当店をご利用いただいたことのあるリピーター様です。
設置から5年ほどが経過し、「吹き出し口に大量のカビが見えるようになった」とのことで、当店の「エアコン完全分解クリーニング」をご指名いただきました。
再度のご依頼、誠にありがとうございます。

発見:室外機周りの違和感

作業の冒頭、エアコンを取り外すためのポンプダウン(冷媒回収)を行うために室外機のところへ向かいました。
そこでふと目に留まったのが、ドレンホース(排水ホース)の先端に取り付けられた「虫除けキャップ」でした。

最近、このキャップを付けているご家庭を非常によく見かけるようになりました。
お客様になぜこれを付けたのか、その経緯を伺ってみると、驚くべき答えが返ってきました。

エアコンの虫除けキャップって本当は?
エアコン虫除けキャップが逆に汚れる

お客様のエピソード:メーカー修理担当者の言葉

お客様のご友人のお話だそうです。
そのご友人がエアコン修理をメーカーに依頼した際、やってきたサービスマンがキャップの付いていないドレンホースを見て、こう言ったそうです。

「今や虫除けキャップを付けるのは常識ですよ」

その話を聞いたお客様は、「それは大変だ」とすぐにホームセンターで購入し、ご自身のエアコンにも設置されたとのことでした。

プロの視点:虫除けキャップが招く「逆流」の恐怖

確かに、「虫の侵入を防ぐ」という意味では効果があるかもしれません。
しかし、私たちのように日々エアコンの内部汚れと向き合っているクリーニングのプロからすると、「虫除けキャップは、エアコンにとって大きなリスクがある」というのが正直な感想です。

私の長年の活動経験から強く感じているのは、キャップはカビを助長させるだけでなく、最悪の場合、室内への水漏れ事故を引き起こす原因になるということです。

本来、エアコンを使えば結露水が出ますが、その水と一緒に内部のカビや汚れもドレンホースを通って排出されます。
しかし、虫除けキャップの細かい網目にそのカビやヌメリが溜まると、キャップ自体がカビの温床になってしまいます。

さらに恐ろしいのは、出口が詰まることで水が排出されずに逆流し、

エアコン本体からあふれ出して、
室内に水が落ちてくる(水漏れする)可能性があります。

結論:スムーズな排水が一番

出口が塞がれれば、本来外に出るはずの汚れた水が管内に溜まり続け、湿気がエアコン本体へ戻っていきます。
これがエアコン内部のカビをさらに爆発的に増やす原因にもなります。

今回のご依頼である「5年で大量のカビ」という状況も、もしかするとこのキャップによる排水不良が拍車をかけていた可能性があります。

良かれと思って取り付けたものが、実はエアコンを汚し、水漏れのリスクまで高めていた…。
メーカーの修理担当者様は「機械の修理」のプロですが、「汚れと排水」の現場を見続けている私達とは、少し見解が異なるのかもしれません。

まとめ

今回の作業では、もちろんドレンホースの詰まりも解消し、本体は完全分解クリーニングで徹底的にカビを除去いたしました。

「常識」と言われると不安になりますが、エアコンにとって重要なのは「スムーズに排水させること」です。
もし虫除けキャップを付けていて、エアコンのカビが気になる、あるいはポコポコと音がするなどの異変がある場合は、一度キャップを外してみるか、私たち専門家にご相談ください。

お気軽にお問い合わせください。090-5053-9597愛生クリーンサービス 受付時間 9:00-19:00 [ 土・日・祝日OK ]

お問い合わせ